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ベトナムからの留学生―2016年 夏―

2016.08.18 | 教育 |

昨年に引き続き、ベトナムからの短期留学生が教室で学びました(2016年7月4日~7月15日)。

Nguyen Khanh君はハイフォン医科薬科大学の4年生です。

 

本学はハイフォン医科大学と交流があり、定期的に留学生を受け入れています。

>ベトナム・ハイフォン医科大学長が中村学長を訪問

 

昨年の留学生たちの様子

ベトナムからの短期医学留学生が教室を訪れました(2015年8月)

 

海外から留学生を受け入れている期間は朝のカンファランスが英語になります。

 

この間、プレゼンを担当する若手ドクター達は戦々恐々としていますが、最終的には皆、素晴らしいプレゼンをしてくれます。山岸教授からの質問や病態の解説も全て英語ですので金沢大学の医学生たちも最初は戸惑いますが、分かりやすい構文ですので段々と慣れてきます。そのうち学生さんも乗ってくるのか、英語でのディスカッションが成立します。改めて英語はコミュニケーションの1つの手段であり、恐れる必要はないと学生さんも感じてもらえたのではないでしょうか。金沢大学では医学部の授業の50%を英語で行う方針を進めています。

>金沢大学のスーパーグローバル大学創成支援事業

当教室はこれに沿って積極的に英語での臨床教育に取り組んでいます。

 

実習中には海外留学経験者のドクターによるレクチャーが数回に渡って行われ、循環器と代謝内分泌の若手ドクター達が検査、診療、回診などをアテンドし、充実した内容となりました。

 

彼が日本を発つ日にメッセージが届きました。ベトナムでの彼の今後の活躍を期待したいと思います。

 

Good afternoon professor. Dr Tanaka, Dr Nagata and Dr Yoshida helped me so much the last few days, everything was pretty fine. I learned a lot and had extremely interesting experienced. I would like to thank you so much for your help and guiding me during the first week of studying in the division. I’m leaving for Osaka today, and then to Tokyo and…Vietnam. Thank you so much for helping me! If you have time please come to Vietnam and I’ll be honor to give you a tour!

第48回日本動脈硬化学会総会・学術集会

2016.08.14 | 国内学会 | 学会・研究会 |

2016年7月14日、15日にかけて、東京・京王プラザホテルにおいて 第48回日本動脈硬化学会総会・学術集会が開催されました。

 

 

当教室より多数の演題発表がありました。

 


川尻 剛照

 

①APSAVD Sponsored Symposium: Familial Hypercholesterolemia (FH) -High Risk-

 

Who has Extreme High Cardiovascular Risk in Patients with Familial Hypercholesterolemia?

 

②スポンサードシンポジウム2:新しい脂質異常症の治療戦略 ―PCSK9の役割と抗PCSK9阻害薬の将来展望に迫る―

PCSK9の発見と臨床治療への応用 家族性高コレステロール血症の治療が変わる

 


6162野原 淳

 

①Symposium: Novel Agents on the Horizon for Dyslipidemia

MTP Inhibitor and Recent Advances in the Treatment of Homozygous Familial Hypercholesterolemia

 

②APSAVD Sponsored Symposium Co-Sponsored by Sanofi K.K. Familial Hypercholesterolemia (FH) -High Risk-

How can we dig out FH patients in Japan?

 

③教育講演:いまさら聞けない動脈硬化学3

脂質異常症の身体所見

 

④ランチョンセミナー:PCSK9 によって大きく変わる家族性高コレステロール血症の治療戦略

PCSK9 によって大きく変わる家族性高コレステロール血症の治療戦略

 

 


多田 隼人

 

①APSAVD Young Investigators Award Session

Comprehensive Genetic Analysis in Patients with Familial Hyperchylomicronemia Using a Next Generation Sequencing Panel

 

②Session: Molecular Biology

Molecular and Functional Characterization of Primary Severe Hypertriglyceridemia using Whole Exome Sequencing

 

③シンポジウム:新時代の家族性高コレステロール血症診療

網羅的遺伝子解析時代のFH遺伝子解析

 

④ポスターセッション:大規模臨床研究・ガイドライン

動脈硬化性疾患予防ガイドライン2012年版脂質管理目標値達成率に関する検討:金沢市特定検診受診者29,344名の調査結果

 


中橋 卓也

Session: Clinical Study 2

Clinical impact of carotid intima-media thickness versus plaque score determined by carotid ultrasound in acute coronary syndrome who underwent primary angioplasty

 


岡田 寛史

ポスターセッション:遺伝子解析

全エクソームシークエンス解析を用いて遺伝子診断に至った家族性地中海熱とシトステロレミアの併発例

 


 

馬渕名誉教授を囲んでのお食事会も開催されました。美しい夜景と美味しい料理に囲まれいつもより酔いが回ってしまう素敵な夜でした。

臨床推論教育の取り組み

2016.08.08 | 教育 |

当教室では医学生や若手医師を対象とした臨床推論の力を身につけるための教育セッションを定期的に行っています。その多くは医学教育のプロフェッショナルを米国より招聘し、企画しています。

元祖大リーガー医・ティアニー先生をお招きして行われた昨年の勉強会の様子です。解説は当教室から自治医大総合診療部教授に就任された松村正巳先生です。

>当教室OB松村正巳先生自治医大教授ご就任

 

金沢大学 内科グランドカンファレンス

 

病歴、症状、身体所見から広く鑑別診断を考え、シンプルな検査から適切な最終診断へ即座に絞り込みでいくティアニー先生の思考過程を共有できることは医学生や若手医師にとって大きな財産となります。

当教室ではこれまでも様々な臨床推論セミナーを開催してきました。今後も教室の目標である総合力ある内科専門医の育成への取り組みを続けて行きます。

 

ダリウォール先生の診断セミナー

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ティアニー先生の教育セッション

ティアニー先生の教育セッション

 

 

 

 

 

 

 

Gerald Stein先生による臨床教育プログラム

スタイン先生とのPOS、ROS討論会

 

 

 

 

 

 

 

藤村治先生の不整脈レクチャー

 

 

 

 

 

 

 

Tierney先生を招いて研修医のための臨床セミナー

Tierney先生を招いて研修医のための臨床セミナーを開催しました

動脈硬化性疾患の啓蒙活動(川尻剛照准教授)

2016.08.04 | 臨床 |

2016年7月30日(土)、31(日)の両日に渡って、北國新聞「丈夫がいいね」に当教室川尻剛照准教授が登場しました。

丈夫がいいね、には2015年12月に今野哲雄医師も登場しています。
ヒートショック現象の話題(今野哲雄医師)

今回の記事では動脈硬化の初期病変は早ければ20歳代で始まり、虚血性心疾患や脳血管疾患、末梢動脈疾患が壮年期に突然起こるものではなく、若年期からの動脈硬化増悪因子の積み重ねで発症することを分かりやすく市民の皆さんに伝えています。

 

 

当教室では、市民公開講座も積極的に行い、心血管疾患の温床となる生活習慣病を予防する重要性や発症時の対処について啓蒙活動を続けています。

 

2016年2月 市民公開講座「胸と背中の痛みと救急疾患~心血管病から命を守る!~」

 

2016年1月 石川テレビ「みまっし!聞きまっし!お薬のこと」

 

2015年12月 ヒートショック現象の話題

 

2015年10月 市民公開講座「心筋梗塞から命を守る!~予防と119番通報~」(金沢大学附属病院)

 

2015年3月 心臓病公開市民講座 in 七尾 (恵寿総合病院)

 

2014年3月 心臓病から命を守る:狭心症・心筋梗塞との付き合い方(金沢大学医学部)

 

第24回 北陸心不全研究会

2016.08.02 | 学会・研究会 |

2016年7月23日(土)に金沢市文化ホールで北陸心不全研究会が開かれました。

テーマ 「心不全の再入院を防ぐ取り組み」

当番世話人:金沢医療センター 坂上学先生

当教室からは循環器内科 永田庸二先生が心不全関連分子についての基礎研究成果を発表しました。

 

永田 庸二新規ATP産生関連分子 gene X が心不全の発症進展に与える機序の解明

金沢大学循環器内科

永田庸二、今野哲雄、藤野陽、山岸正和

 

 

 

 

当教室ではゼブラフィッシュを用いた心血管関連分子の機能解析を積極的に展開しています。

 

> 循環器領域の研究についてはこちらへ

 

今後の基礎分野での発展にご期待ください。