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【原著論文】12誘導心電図のaVR誘導は心筋症(虚血性/非虚血性)におけるイベント予測に有用である(循環器グループ:田中仁啓医師)

2017.09.11 | Publications |

Impact of T wave amplitude in lead aVR on predicting cardiac events in ischemic and nonischemic cardiomyopathy patients with an implantable cardioverter defibrillator

Tanaka Y, Konno T, Tamura Y, Tsuda T, Furusho H, Takamura M, Sakata K, Yamagishi M, Hayashi K.
Ann Noninvasive Electrocardiol. 2017 Apr 25.
Impact Factor: 1.852

 

当教室からの最新の論文をお届けします。

ICD(植え込み型除細動器)の適応となるハイリスクの心筋症患者において、ICDショックが作動する非侵襲的評価法はこれまで確立されてきませんでした。田中医師は12誘導心電図のaVR誘導のT波に注目し、古典的な心電図所見がイベント予測に有用であることを明らかにしました。

 

Abstract

BACKGROUND:

T wave amplitudes during ventricular repolarization in the lead aVR (TAaVR) are shown to be associated with adverse cardiac events in patients with several cardiovascular diseases, such as postmyocardial infarction. However, the utility of TAaVR has not been previously evaluated in patients with cardiomyopathy who have received implantable cardioverter defibrillators (ICD). Patients with ischemic or nonischemic cardiomyopathy (ICM or NICM, respectively) and who received an ICD may experience worsening of their condition due to the introduction of electric shock during treatment. This study aimed to investigate the utility of TAaVR in the prediction of cardiac events in ICM or NICM patients with ICD.

METHODS:

Ninety-three consecutive ICM or NICM patients with ICD were retrospectively analyzed (median age: 64 years; male: 77.4%; ICD for secondary prevention: 76.3%; NICM: 64.5%). The median follow-up period was 31 months. The primary endpoint was defined as composite cardiac events, including cardiac death, major ventricular arrhythmic events (MVAE), or hospitalization due to heart failure (HHF).

 

RESULTS:

Multivariate Cox regression analysis demonstrated that less negative TAaVR (-0.1 mV ≤ TAaVR <0 mV and 0 mV ≤ TAaVR) was independently associated with the primary endpoint (HR: 3.75; 95% confidence interval [CI]: 1.09-23.7; p = .04). Kaplan-Meier curve also revealed that the event free survival rate in the less negative TAaVR group was significantly lower than that in the normal TAaVR group (<-0.1 mV) (p < .01).

 

 

CONCLUSIONS:

TAaVR is useful in risk stratification for cardiac events in ICM or NICM patients with ICD.

22nd World Congress on Heart Disease

2017.09.08 | 海外学会 | 学会・研究会 |

International Academy of Cardiology
Annual Scientific Sessions 2017

22nd World Congress on Heart Disease
Hyatt Regency Vancouver, Vancouver, BC, Canada, July 14-16, 2017

 

伝統ある国際学会に当教室から林研至助教、田村祐大医師が発表を行いました。当地は快晴、気温は23度ー28度、湿度も低く、学会には最高のコンディションです。夜は9時半ごろまで明るく、学術集会後も十分に「学習」可能な環境です。演題発表、ポスター発表とも、大変活発で、田村先生は隣の「淋しそうにしていた」ポーランドからの演者に「激励」の質問までされたということです。ともかく快適な学会です。

 

Kenshi Hayashi

Functional Characterization of Rare Variants Implicated in Susceptibility to Lone Atrial Fibrillation

 

Yudai Tamura

Quick sepsis-related organ failure assessment (QSOFA) score predicts adverse events in patients with infective endocarditis

 

 

カナダは建国150周年だそうです。バンクーバーコンベンションセンターが港のすぐそばにありました。福岡を思いおこします。常時2隻ぐらいの超大型クルーズ船が接岸しているのも、人気の証でしょうか?バンクーバー冬季五輪の聖火台もこの港の近くに保存されています。ご当地ではアムール貝料理とビールが人気のようで、早速食させて頂きました。

 

 

学会終了後、バンクーバーから半日の強行軍で訪問可能なカナダらしいところと言えばJoffre Lakesです。Upper lakeまで頑張って訪問するには、日頃の脚力、心肺機能強化の成果が問われます。以前Ice field parkway側からこの鮮やかなエメラルドグリーンの湖面を見た記憶がありますが、こんな近くにもあるとは、、暑い夏の学会後の充電には最高でしょう。

 

ホームページリニューアル完成

2017.09.05 | その他 |

2015年の年末より開始しました当教室のホームページリニューアルが1年半かかり完遂しました。

金沢大学大学院医薬保健総合研究科 循環器病態内科学  金沢大学附属病院内科  循環器内科・内分泌代謝内科・リウマチ膠原病内科・腎臓内科・消化器内科

 

Webサイト制作会社の担当者とのメールのやり取りは900通にのぼり、大変な作業でしたが、なるべく普遍性の高いデザインと当教室に興味を持ってサイトを訪れて頂いている学生さんや若手医師の皆さんに的確な情報を提供することができるよう努力しました。

 

 

ご協力頂いた上司の先生方、仲間、そして秘書さん、ラボさんに深く感謝します。

 

 

 

金沢大学大学院循環器病態内科学(旧第二内科)
循環器研究室 寺本了太

 

バルーン肺動脈形成術の話題

2017.09.02 | 研究 | 臨床 |

当教室の坂田憲治講師が中心となって取り組んでいる慢性血栓塞栓性肺高血圧症に対するバルーン肺動脈形成術が北國新聞で取り上げられました。

 

北國新聞 2017年7月5日付

 

慢性血栓塞栓性肺高血圧症(chronic thromboembolic pulmonary hypertension, CTEPH)は器質化した血栓により肺動脈の内腔に狭窄や閉塞が生じた結果、肺高血圧症を呈する疾患です。肺動脈血栓内膜摘除術(pulmonary endarterectomy, PEA)により根治可能な場合もありますが、手術不能例などは予後が悪い疾患として知られていました。近年、バルーン肺動脈形成術(balloon pulmonary angioplasty, BPA)と呼ばれるカテーテル治療の有効性が報告されており、手術を行うことが難しかった高齢者や他疾患を合併した症例などにも根治が見込めるようになりました。当院でも2014年より治療を開始しており、北陸では最も早く本治療に取り組んだ施設の一つです。

本疾患は、急激な胸痛や呼吸困難などの自覚症状を伴わないことが多く、原因不明の肺高血圧症症例の中に隠れていることがあります。診断により劇的に予後が変わる可能性があるため、慎重かつ正確な診断を心がけています。当科では肺動脈性肺高血圧症の十分な治療経験を有し、CTEPHを正しく鑑別診断でき、BPA適応の判断ができる循環器内科医が常駐しておりますので、診断に悩ましい症例などいらっしゃれば、いつでもご紹介下さい。

 

過去の新聞記事一覧

2017年6月 皮下植え込み型除細動器の話題(津田豊暢助教)

2017年6月 遺伝子解析の話題(川尻剛照准教授、多田隼人助教)

2017年6月 冠動脈ステントに関するの話題(山岸正和教授)

2017年5月 高尿酸血症・痛風の話題(藤井博助教)

2017年5月 肺動脈性肺高血圧についての話題(川尻剛照准教授)

2017年4月 関節リウマチについての話題(川野充弘診療科長・講師)

2017年1月 急性心不全ついての話題(坂田憲治講師)

2016年12月 膠原病診療についての話題(川野充弘診療科長・講師)

2016年8月 高血圧・糖尿病についての啓蒙活動(米田隆准教授、若山綾子特任助教)

2016年7月 動脈硬化性疾患の啓蒙活動(川尻剛照准教授)

2015年12月 ヒートショック現象の話題(今野哲雄助教

第60回 日本腎臓学会学術総会(2017年5月26日ー28日仙台)

2017.08.30 | 国内学会 | 学会・研究会 |

第60回日本腎臓学会学術総会が2017年5月26日から28日にかけて仙台で開催されました。

リウマチ膠原病研究室
吉田美咲

60jin

 

 最近、日本腎臓学会へ入会し、先輩方が腎臓学会に発表されるということで、私も腎臓学会に初参戦してきました。今年の日本腎臓学会は仙台でありました。北陸新幹線から東北新幹線に乗り継ぎ仙台へ行きました。入会したばかりで右も左もわからない状態でしたが先輩方の発表を聞いたり、電解質異常のシンポジウムを聞いて、理解を深めることができ気を付けるポイントなどを再確認できました。
 一番感銘を受けたのが今回の会長講演でした。レニン・アンギオテンシン系の実験と発見までの道のりの話で内容もとても勉強になりましたが、伊藤先生の研究に携わる際の周りの方々の支えや姿勢にとても感銘を受けました。鈴木先生のポスター発表や藤澤先生のIgG4関連疾患の補体との関連についての発表も勉強になり先生方が堂々と発表されている姿を見て私も学会で発表できるチャンスがあればがんばろうと思いました。
 また、学会の後は仙台でしたので牛タンを食べました。初日は牛タン焼肉、2日目は牛タンしゃぶしゃぶを食べました。仙台はごはんもおいしいところでした。最終日も学会から帰る際に噂のずんだ餅シェイクを食べて帰りました。今回の学会で学んだことを今後の診療で活かしていきたいと思います。ごはんがおいしく、今後もがんばろうという気持ちになれた仙台学会でした。

 

●第60回日本腎臓学会学術総会 May.26-28,2017(仙台)

家族性若年性高尿酸血症性腎症(FJHN)が疑われる1症例の腎生検および血中・尿中Uromodulin (UMOD)濃度の検討
秋久 太良,福田 靖子, 井上 貴博, 小倉 彰太,森川 昌平, 三戸部 倫大,小原 まみ子, 望月 隆弘, 小野江 為人, 川野 充弘, 渡邊 喜彦

IgG4関連腎臓病と低補体血症についての臨床的検討
藤澤 雄平, 水島 伊知郎,柘植 俊介,原 怜史,鈴木 華恵,伊藤 清亮,藤井 博,山田 和徳,川野 充弘

ANCA関連腎炎における傍尿細管毛細血管炎の意義
鈴木 華恵,原 怜史,藤澤 雄平, 柘植 俊介,伊藤 清亮,水島 伊知郎,藤井 博,山田 和徳,川野 充弘