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第81回 日循金沢 速報⑧(金沢宣言)

2017.06.22 | 国内学会 | 学会・研究会 |

3月に金沢で開催されました、第81回日本循環器学会学術集会では、心血管病から若者の命を守る「金沢宣言:ストップCVD(心臓血管病)」が発せられました。

 

2017年3月18日 北國新聞
2017年3月19日 北國新聞

 

循環器病の多くは、不適切な食事や運動不足、喫煙などの好ましくない生活習慣および肥満症・高血圧症・糖尿病・脂質異常症などの生活習慣病に起因する動脈硬化を基盤に発症します。近年の社会環境や生活習慣の変化により、生活習慣病や循環器病の発症が低年齢化してきていることを鑑みると、子供や若者に対して、循環器病の発症を予防するための知識の普及や行動変容の啓発など社会的な対策が喫緊の課題と考えられます。2016年12月に日本循環器学会と日本脳卒中学会は、関連する学会と協力し『脳卒中と循環器病克服5か年計画』を策定しました。その中で、今後5年間で「人材育成」、「医療体制の充実」、「登録事業の促進」、「予防・国民への啓発」、および「臨床・基礎研究の強化」の5つの戦略によって、脳卒中と循環器病の克服(ストップCVD)へ向けた多方面からの改革を実施していく方針を打ち出しています。日本循環器学会は、循環器病における予防の重要性を再認識し、子供や若者も含めた社会全体への循環器病予防の啓発活動を通じて、生涯にわたる循環器病の発症予防ならびに健康寿命の延伸へ向けた活動を推進していくことを宣言します。

 

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