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日本内科学会第229回北陸地方会(稲津明広会長、金沢大学)

2016.10.17 | 国内学会 | 学会・研究会 |


2016年6月19日(日曜日)、保健学系の稲津明広教授が会長として日本内科学会第229回北陸地方会学術集会を金沢大学宝町キャンパス内で開催されました。

 

 

午前中は、当教室リウマチ膠原病内科長の川野充弘講師、当教室OBの松村正巳先生(地域医療学センター総合診療部門教授)をはじめ、当院呼吸器内科 笠原寿郎先生、慶応義塾大学医学部衛生学公衆衛生学 岡村智教先生、京都府立医科大学 福井道明先生、教育講演が行われ、多数の会員の先生方のご出席をいただき、大盛況となりました。

午後からの一般演題では計48題のご発表を頂きました。座長の先生方のご協力もあり、最後まで活発にご討議頂きました。

今回、金沢大学主催となった内科地方会を盛況のうちに終わらせることができ、ご尽力頂きました関係の皆様に御礼申し上げます。

 

 

 

第229回 内科学会北陸地方会 概要

■教育公演
座長 金沢大学医薬保健研究域保健学系病態検査学 稲津明広 教授

川野先生
笠原先生
岡村先生
福井先生
松村先生

1. 関節リウマチ診療の進歩

   金沢大学付属病院リウマチ膠原病内科

   川野充弘

 

2. 肺癌薬物療法の現状と問題点

   金沢大学付属病院呼吸器内科

   笠原寿郎

 

3. プライマリケアのおける脳・心血管疾患の発症予測

   慶応義塾大学医学部衛生学公衆衛生学

   岡村智教

 

4. 内科医が知っておくべき2型糖尿病食事療法

   京都府立医科大学大学院医学系研究科

   内分泌代謝学 免疫内科学

   福井道明

 

5. 診断のプロセスとエラー

   自治医科大学付属病院総合診療内科

   松村正巳

 

■専門医部会教育セミナー 
 「不明熱で発症し、急激な経過をたどった1例」 
 司会 金沢医科大学 正木康史
 発表 金沢医科大学 矢部友久

 

 

 

 

 

■一般演題 48演題
当教室からは、中橋卓也先生が症例報告を行いました。また、一般演題のセッション:循環器2において森三佳先生が、アレルギー膠原病のセッションで水島伊知郎先生が座長を務めました。

 

Polyvascular diseaseを呈した弾力線維性仮性黄色腫の1例

金沢大学循環器内科
中橋 卓也,永田 庸二,多田 隼人,川尻 剛照,山岸 正和

【症例】72歳,女性【主訴】労作時息切れ【現病歴】高血圧と脂質異常症にて通院中であった.リスクファクターは良好に管理されていたが,数ヶ月程前より労作時の胸部症状を自覚するようになり,前医にて冠動脈CTを受けたところ,多枝に及ぶ著明な石灰化を指摘された.スクリーニング目的に施行したABIでは両側の低下が認められたため,血管CTにて評価したところ,腹部大動脈と両大腿動脈に高度の石灰化が認められた.診察では頸部から腋窩部にかけて半米粒大の黄色腫が認められ,同部位の生検にて,真皮内の弾性線維の断裂が確認された.少量の抗血小板薬とβ遮断薬を中心とした薬物療法にて症状はコントロールされ,現在は保存的加療を継続している.【考察】本例はリスクファクターは良好に管理されていたにも関わらず,Polyvascular diseaseが認められており,原因に弾力線維性仮性黄色腫の関与が示唆された.

 

森先生
水島先生

関連病院から市立輪島病院の東雅也先生、加賀市民病院の堀田成人先生、石川県立中央病院の西岡亮先生がそれぞれ発表し、会場では活発な討議が行われていました。

堀田先生
西岡先生

CVIT第36回東海北陸地方会(浜松)

2016.10.12 | 国内学会 | 学会・研究会 |

日本心血管インターベンション治療学会(CVIT)第36 回東海北陸地方会で、我らが中橋卓也先生(金沢大学循環器病態内科学助教)がYIA最優秀賞を獲得したほか、循環器内科グループから多数の発表がありました。

 


日本心血管インターベンション治療学会(CVIT)第36回東海北陸地方会
会長 岡 俊明
(社会福祉法人聖隷福祉事業団 総合病院聖隷浜松病院 循環器科)
開催日:2016年9月30日(金)・10月1日(土)
会 場:アクトシティ浜松
テーマ:より良いカテーテル治療を考える ~volume から qualityへ~


金沢大学附属病院循環器内科


Young Investigator Award
中橋 卓也
CABG-SYNTAX スコアの冠動脈インターベンションへの応用

中橋先生が本演題でYIA最優秀賞を受賞しました!

中橋先生はCABG施行患者へのPCIにおけるSyntaxスコアの有用性について臨床研究を行っています。最近、原著論文がAmerican Journal of Cardiology誌(IF(2015)=3.154)にアクセプトされるなど大きな成果をあげています。

Impact of Baseline Angiographic Complexities Determined by Coronary Artery Bypass Grafting SYNTAX Score on the Prediction of Outcome After Percutaneous Coronary Intervention.
Nakahashi T, Sakata K, Nomura A, Yakuta Y, Gamou T, Terai H, Horita Y, Ikeda M, Namura M, Takamura M, Kawashiri MA, Yamagishi M, Hayashi K.
Am J Cardiol. 2016 Oct 1;118(7):974-9. doi

 


寺田 和始
再発心筋梗塞にて心肺停止を来した特発性冠動脈解離の一例

 

 

 


森 雅之
経過の異なる IgG4 関連冠動脈周囲炎の 2 例

 


座長

一般演題 Imaging 2
座長/大久保宗則( 岐阜ハートセンター 循環器内科)、坂田憲治(金沢大学附属病院)

 

 

関連病院


桶家 一恭
Multiple Interstrut Hollows (MIH) の修復を OCT で観察し得た一例
厚生連高岡病院 循環器内科


松井 崇生
心原性ショックを合併した心不全に対して多枝一期的血行再建が著効した 1 例
高岡市民病院

このセッションの座長は金沢循環器病院の蒲生忠継先生が務められました。


藤田 主税
当院の PCI・CABG 患者における全身血管病変の状況
心臓血管センター金沢循環器病院


 

地方会の楽しみの1つはその土地の美味しいものを食べることでしょう。浜松と言えばやはり鰻!

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高血圧フォーラムin金沢 2016

2016.10.09 | 学会・研究会 |

2016年10月13日(木曜日)に金沢都ホテルにおいて「高血圧フォーラムin金沢2016」を開催致します。

著名な大阪大学教授 森下竜一先生をお招きし、「高血圧診療Up to Date」と題して、高血圧診療に関する最新の話題をご講演頂く予定です。
生活習慣病の診療に携わる先生方に実践的な高血圧診療のエッセンスをご提供できるものと考えます。特に研修医や若手医師には必聴の内容と思われますので、ぜひお越しください。

助教 蒲生忠継

2016.10.04 | 助教 |

蒲生 忠継 助教

  • 専門分野
    循環器内科
  • 資格
    医学博士                        
    日本内科学会 認定内科医
    日本心血管インターベンション治療学会 認定医              日本循環器学会 循環器専門医
  • 一言
    休日は娘2人に癒されてます。

第1回 北陸-国循心不全ネットワーク

2016.10.04 | 学会・研究会 |

第1回 北陸-国循心不全ネットワーク
重症心不全紹介症例報告会- のご案内

 

謹啓 皆様におかれましてはご健勝のことと存じます。 

さて来る10月18日に「第1回北陸-国循心不全ネットワーク-重症心不全紹介症例報告会-」を、金沢大学病院宝ホールにて開催する運びになりましたのでご案内申し上げます。

 

重症心不全診療、移植医療は日々進歩しております。今回は国立循環器病研究センター移植医療部の先生方をお招きし、まず第1部では『重症心不全治療の現状』のテーマで瀬口理先生からご講演を頂きます。心臓移植の適応、どの時点で心臓移植を考慮するか等の基礎的な内容から、臓器移植法改正後に心臓移植医療がどう変わったか、現実になりつつある植え込み型人工心臓を用いたDestination Therapyについて等のUp-to-dateな内容までご講演頂く予定です。また第2部では、実際に北陸地方から国立循環器病研究センターに心臓移植目的に転院搬送となった症例について、転院搬送までの経過を症例1は石川県立中央病院循環器内科井上勝先生、症例2は厚生連高岡病院循環器内科栗田康寿先生に、また転院後の経過を国立循環器病研究センターの先生方に報告頂きます。2例とも担当の先生方が治療に難渋し最終的に心臓移植を選択された非常に勉強になる症例です。また後半には皆さんが心臓移植について日々疑問に思っていること、また治療方針に難渋している担当症例について、国立循環器病研究センター移植医療部の先生方に直接質問できる時間も設けさせて頂きました。以上、重症心不全診療、移植医療につき理解を深められる興味深いプログラムとなっておりますので、ご来場賜れば幸いに存じます。

皆様にはお忙しいところ誠に恐縮に存じますが、是非ともご参加くださいますようお願い申し上げます。

謹白

平成28年9月吉日
金沢大学医薬保健研究域医学系・循環器病態内科学
山岸正和
舟田晃