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ASN2016(アメリカ腎臓学会)体験記

2017.02.02 | 海外学会 | 学会・研究会 |

2016年11月15日~20日にシカゴのMcCormick Placeapp-kwでアメリカ腎臓学会(ASN, Kidney Week 2016)が開催されました。今回でASNは50周年を迎えています。

 

 

学会報告

小松→羽田、羽田→シカゴと直行便で片道約12時間のフライトでした。シカゴは到着した時には比較的過ごしやすい気候でしたが、1日の中で寒暖差が激しく、学会後半には本格的な寒波でマフラー・手袋が放せませんでした。


Satoshi Hara
The Clinicopathological Characteristics Of Central Fibrous Nodule In Glomerular Vascular Pole

原先生は、腎糸球体血管極における線維性結節について臨床病理学的に解析されました。これは今までに解析されたことのない新たな病理所見の提示であり、日常の診療の中でふと疑問に感じられたことを鋭い視点でまとめておられます。海外の多くの先生も共感され、活発なディスカッションが行われました。


Akari Wada
A case of IgG4-related kidney disease with predominantly unilateral renal atrophy

臨床で経験したIgG4関連疾患の維持療法中に片腎優位の萎縮を来す症例を報告しました。昨年度は上級医の先生が発表された国際学会に同行し多くの刺激を受けましたが、医師4年目となる今年、初めて海外での発表を経験しました。最初は緊張しましたが、海外の先生とディスカッションすることもでき、今後のモチベーションアップにつながりました。


 

 

 

 

McCormick Placeはアメリカ最大のコンベンションセンターだそうです。ポスター会場には広大で 数多くのポスター演題が壮観でした。

学会2日目には移植医療のスペシャリストであるオーストラリアのPatrick (Toby) Coates先生と夕食を共にさせていただき、また3日目には竹本文美先生(JCHO東京城東病院)、上杉憲子先生(筑波大学)、白井小百合先生(聖マリアンナ医科大学)との懇親会を楽しませていただきました。他施設の先生ともお話できる貴重な機会でした。

 

観光編

シカゴは摩天楼発症の地と呼ばれる名の通り、ミシガン湖に沿って高層建築物が立ち並んだ美しい景観でした。

 

 

  

ピカソ(左)やシャガール(右)等の野外アートも魅力的でした。

街の中心部付近にあるシカゴ美術館はアメリカ3大美術館の一つで、広大な敷地に西洋~東洋まであらゆる美術品を鑑賞できました。1日ではとても回りきれない広さでした。

謝辞
直接ご指導をいただいた山田先生、貴重なご意見をくださった川野先生、藤井先生、水島先生、今回の発表・学会にあたり支えとなってくださった加賀市医療センター 水冨先生、先生方のお力で有意義な学会となりました。ありがとうございました。今後も海外・国内学会ともに積極的に挑戦したいと思います。

加賀市医療センター内科
和田 明梨

 

 

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