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Message from Professor 

時事所感~2016年3月~

2016.03.01 | Message from Professor |

山岸正和

金沢に赴任以来、新しくなりました私共のホームページをご覧頂きありがとうございます。3月になりましたが、金沢では昨夜来の積雪で一面が銀世界に逆戻りしています。寒暖の差が10度近くになりますと体調の管理にも気を配りたいところです。

さて、先月は循環器疾患の関連した痛ましい事故がいくつか起こっています。大阪では自家用車が暴走する痛ましい事故がありました。不幸にして運転していた方が大動脈解離を発症されたようです。大動脈解離は時として脳卒中症状で起こることもありますし、救急搬送される途上で亡くなった方の中にも結構この大動脈解離があることが当方の研究でも判明しています。特殊な場合を除いて血圧の管理が最重要ということを改めて考えさせられる事案でした。

金沢に参りまして、11年目となります。来年の第81回日本循環器学会学術集会(2017年3月17-19日、金沢市)開催まであと1年余りとなって参りました。会員の皆様からは色々な意味で期待や不安の声を頂戴しております。特別学術プログラム、温泉・ホテルなどの宿泊施設、そして何よりも大切な、皆様方からの演題応募につきまして、検討を重ねているところでございます。未だ、学術集会の公式ホームページは立ち上がっていませんが、日本語、英文で、時々のよもやま話をfacebookにアップしているのも話題となっているようです。是非、こちらの方もご覧いただきたく存じます。特に会場近くの温泉・ホテルなどの話題も充実しており、中には一年前からの予約が可能な施設もあるようですので、お見逃しないようにご覧ください。

昨年は学会発表のみならず、論文執筆も活発化した一年でした。医学博士の論文最終審査に2名が望み、いずれも合格いたしました。グループからは、前回以後9編の学術論文が出版されています。臨床、教育と多忙な毎日に中、日々の発見を論文としてまとめ上げる習慣が定着した感じがあります。詳細は、当ホームページをご参照ください。

私たちの教室の目標は、総合力ある専門医と臨床研究者の育成です。実際、循環器内科は勿論のこと、高血圧、糖尿病を扱います内分泌代謝内科、血管炎、自己免疫疾患、腎疾患を扱いますリウマチ膠原病内科、そして、何よりこれらの中心となる栄養管理につながります消化器内科が一体となって臨床、基礎研究に取り組んでいます。また、時々の先端技術を取り入れた研究を推進します、循環器先端医工学研究グループでは、心血管の再生と修復をテーマにして、常に新しい取り組みに挑んでいます。このような学術活動と並行しての各科専門医資格の取得とともに、学位取得も順調に推移いたしております。教室員一同、「総合力ある専門医、臨床研究者」を目指して邁進いたしております。引き続きご支援賜ります様、宜しくお願い申し上げます。

2016年3月1日
山岸正和

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