アメリカ心臓学会(ACC)年次学術集会が2014年3月29日~4月2日に首都ワシントンで開催され、金沢大学臓器機能制御学教室からも複数の発表がありました。
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ACC 2013 in San Francisco, California
ACC 2011 in New Orleans, Louisiana
末松哲郎先生(現金沢循環器病院循環器内科)のポスター発表は早速テクロスからの取材をうけ、速報として発信されました(https://www.tcross.co.jp//node/4930)。
国立循環器病研究センター心臓血管内科で活躍中の舟田晃先生も得意の英語を操って見事な議論を展開しました。
心筋症のセッションで見事な議論を展開する舟田先生
今回のアメリカ心臓学会学術集会は第65回の記念集会
でもあり、いくつかの特別企画が開催されました。会長のHarold教授の記念講演や、急性心筋梗塞の血行動態で有名なForrester教授、またJACCのEditorとしても我が国でお馴染みのDeMaria教授などの講演が続きました。
今回のACC会長のハロルド教授の基調講演。
JACCのEditorとして日本でもお馴染みのDeMaria教授はJACCの最近の状況について講演されました。
これらの講演の中で、大変感慨深い内容が発表されました。この65年間で循環器病の歴史に大きな影響をあたえた人物・発見・発明の中で、遠藤 章沢大学客員教授の名前と功績が述べられました。金沢大学の関係者としても感動ものでした。遠藤先生のスタチン発見の偉業をたたえるプレゼンテーションでした。
さて、今回は帰国時に大変なハプニングがありました。それは、山岸教授が乗機したシカゴ発成田行きのUA881便が1機はメカニックの問題、2機目はパイロット不足でキャンセルになったということです。
かつて札幌に不時着した汚名を持つ、UA881(Boeing747)。
2機目のBoeing747にはパイロットが規定数にならず、結局この日のフライトはキャンセルと相成りました。
しかも翌日のサンフランシスコ発UA857便の空調の不調(天井から氷が降ってきたらしいです)で出発がおくれたため、結局シカゴー小松に3日要したというものです。尚、先のUA881便は以前に山岸教授が乗機された時はガソリン切れで千歳に不時着したという歴史のある便です。
しかし無事帰国されましたのでメデタシ、メデタシといったところでしょう。来年はサンディエゴでの開催が予定されています。