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金沢大学臓器機能制御学教室からの最近の論文

2013.07.24 | Publications | 研究 |

金沢大学臓器機能制御学教室では教育、臨床重視の立場から、症例、画像報告を積極的に推進しています。循環器内科助教吉牟田剛先生は、以前から大血管疾患の診断、治療、病態研究に興味を持って臨床、教育、研究を推進していますが、今回は感染性大動脈瘤の超音波診断について大変興味ある記載をしています。

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Yoshimuta T, Okajima T, Ishibashi-Ueda H, Mori M,
Higashi M, Hayashi K, Kawashiri MA, Yamagishi M. Circumferential Hyperechogenecity as an Ultrasound Sign of Infected Abdominal Aortic Aneurysm. Circulation. 2013;128:415-416.

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この論文の中で、吉牟田先生は、感染性大動脈瘤の診断における超音波診断上の動脈壁高輝度像に着目し、CT画像との比較を行っています。注目すべきは元金沢大学附属病院初期臨床研修医の古田拓也氏(現金沢大学脳神経外科)が記載した論文(Furuta T, Tsubokawa T, Takabatake S, Ohtake H, Watanabe G, Yamagishi M. Pseudoaneurysmal formation in abdominal aorta associated with Escherichia coli infection. Intern Med. 2011;50(9):1025-8. Epub 2011 May 1)の本論文への引用が許されていることです。

当時古田氏は初期臨床研修医として遭遇した感染性動脈瘤症例を丹念に診断、治療し、その上で症例報告として記載したものです。初期臨床研修医としての古田拓也氏および金沢大学臓器機能制御学教室での初期臨床研修のレベルと高さが窺うことができます。

前回お伝えしました、吉田昌平先生の一連の画像報告など、金沢大学臓器機能制御学教室では、「総合力ある内科専門医」を目指し、日夜奮闘しています。今後もご期待ください。

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