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臓器機能制御学教室からここ最近掲載された研究・症例論文

2012.05.22 | 研究 |

金沢大学臓器機能制御学教室では、教育、臨床重視の点からも論文の執筆を積極的に勧めています。今回は、ここ最近掲載された研究・症例論文について紹介します。

1. Tada H, Masuta E, Mori M, Tsubokawa T, Konno T, Hayashi K, Uchiyama K, Kawashiri MA, Tomita S, Watanabe G, Yamagishi M. Perfect correspondence of mitral valve perforation using real-time 3-dimensional transesophageal echocardiography. J Am Coll Cardiol. 2012 May 22;59(21):1914. doi
循環器内科多田隼人先生(現在ハーバード大学に留学中)によります、三次元心臓超音波画像による僧房弁穿孔の所見の記載です。僧房弁前尖に生じた穿孔を超音波法で観察し、心臓外科手術の一助となる貴重な所見を記載しています。本論文は心臓血管外科渡辺 剛先生との共著論文です。

 

2. Shimojima M, Kawashiri MA, Nitta Y, Yoshida T, Katsuda S, Kaku B, Taguchi T, Hasegawa A, Konno T, Hayashi K, Yamagishi M. Rapid changes in plaque composition and morphology after intensive lipid lowering therapy: study with serial coronary CT angiography. Am J Cardiovasc Dis. 2012;2(2):84-8. doi
金沢大学臓器機能制御学大学院生の下島正也先生(現在慶応大学循環器内科に国内留学中)によります、スタチンによる積極的脂質低下が早期に動脈硬化粥腫の変化をきたすことを示した論文です。冠動脈CTを用いての検討で、主として下島先生が研修した富山赤十字病院との共同発表です。

 

3. Oka R, Yagi K, Sakurai M, Nakamura K, Nagasawa S, MiyamotoS, Nohara A, Kawashiri MA, Hayashi K, Takeda Y, Yamagishi M. Impact of Visceral Adipose Tissue and Subcutaneous Adipose Tissue on Insulin Resistance in Middle-Aged Japanese. J Atheroscler Thromb. 2012;19(9):814-22. doi
ご存知、北陸中央病院内科、大家理恵先生によります内臓脂肪に関する臨床研究論文です。内臓脂肪と皮下脂肪のインスリン抵抗性に与える影響を中年以上の日本人で検討した論文です。内臓脂肪とインスリン抵抗性の関係は女性で特に強くみられるようです。

 

4. Matsumura M, Suzuki Y, Yamagishi M, Kawano M. Prominent ridged nail deformity in systemic lupus erythematosus. Intern Med 2012;51: 1283-1284 doi
お馴染み、金沢大学医学教育センター(リウマチ・膠原病内科)松村正巳先生によります、SLEにみられる皮膚、爪病変の画像所見です。

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