金沢大学臓器機能制御学教室関連からの最新出版著書のご案内です。
当教室では、臨床教育重視の立場から、研究論文、総説など専門分野での著作に加えまして、まさに臨床医学教育に関わる著作を積極的に進めています。中でも、松村正巳准教授(金沢大学医学教育センター、リウマチ膠原病内科)は、内科診断学に関します、新しい視点をもった著作を数多く手掛けてきています。今回は、最近出版されました、著作をご紹介します。
1.ティアニー先生の診断入門(第2版)
(Principle of Dr. Tierney’s Diagnostic Process, 2nd edition)
カリフォルニア大学サンフランシスコ校内科教授 ローレンス・ティアニー、金沢大学医学教育研究センター准教授、リウマチ膠原病内科、松村正巳
2011年10月15日、医学書院、東京
好評を頂きました、同テキストの第2版です。本書では、ティアニー氏に第一部として診断のプロセスの基本を書いて頂き、第2部では14症例の診断過程を、記載しています。医学生、研修医、また専門医の先生も読み返して見るべき好著です。
2.ティアニー先生のベストパール
カリフォルニア大学サンフランシスコ校内科教授 ローレンス・ティアニー、金沢大学医学教育研究センター准教授、リウマチ膠原病内科、松村正巳(訳)
(The Best Clinical Pearls of Dr. Tierneyの邦訳)
2011年10月15日、医学書院、東京
私たちは読者の方々に、まだ完結していないこのパール集を楽しんでいただけるものと期待しています。そして、この本が読者にとって興味深いものであれば、続編を出版したいと考えています。大切なことは、パールとは、本書に記されているような表現形式によって、医学における絶対的な確信を示すものであることを知っていただくことです。よく知られているように、医学において100%正しいということはありません。本書に付した、それぞれのパールの解説を読むことにより、医学生や研修医、臨床医のみなさんが各パールの意味するところのものを、より的確に理解していただけるのではないかと期待しています。