金沢大学臓器機能制御学教室では、総合力ある内科専門医の育成を目指しています。そのため、研究論文また症例報告も、関連病院を含めて積極的に進めています
今回は森清男先生によります、IgG4関連疾患と心膜病変についての症例報告が掲載されました。これは、循環器内科、リウマチ膠原病内科それに内分泌代謝内科と、私たちが目指します総合力を生かした症例検討の賜物です。まさに「症例報告」界のレジェンド森先生ならではの症例報告となっています。
Mori K, Yamada K, Konno T, Inoue D, Uno Y, Watanabe M, Okuda M, Oe K, Kawano M, Yamagishi M.
Pericardial Involvement in IgG4-related Disease.
Intern Med. 2015;54(10):1231-5.
一方、当教室助教、吉牟田剛先生(保健管理センター・循環器内科)は、国立循環器病センターとの共同研究により、失神で発症する大動脈解離診断におけるD-ダイマーの意義を検討してきました。それによりますと、D-ダイマー高値例ではスタンフォードA型の解離に伴う失神が多く、手早いCT検査などが必要であることが示されています。
Yoshimuta T, Yokoyama H, Okajima T, Tanaka H, Toyoda K, Nagatsuka K, Higashi M, Hayashi K, Kawashiri MA, Yasuda S, Yamagishi M.
Impact of Elevated D-Dimer on Diagnosis of Acute Aortic Dissection With Isolated Neurological Symptoms in Ischemic Stroke.
Circ J. 2015;79(8):1841-5.