2016年4月21日より3日間、横浜市にて第60回日本リウマチ学会総会・学術集会が開催され、本研究室からも多数の医局員が参加し、発表してまいりました。
今回のテーマは「協調-60年の歴史を踏まえて」でした。リウマチ学会も”還暦”を迎えることになり、この60年の歴史を振り返ってリウマチ学に対する思いを新たにする機会となりました。
教室からは8演題が発表され、石川県立中央病院など関連病院を含めると12演題が発表されました。本学会では当教室のメインの研究テーマであるIgG4関連疾患について多数の演題発表があり、ワークショップが3部(血管炎などと同じくらいのスケール)に分けられるという盛り上がりようでした。18演題のうち当科からは3つ臨床研究の結果を発表してきました。
○川野 充弘
シンポジウム シェーグレン症候群の腎病変
○山田 和徳
口演 IgG4関連疾患85例における悪性腫瘍合併例の臨床的解析
○藤井 博
口演 石川県の一般人口における血清IgG4値と疾患の関連についての検討
○水島 伊知郎
口演 IgG4関連腎臓病におけるステロイド治療後の腎萎縮出現に関与する因子の検討
○鈴木 康倫
口演 全身性強皮症合併の有無による抗セントロメア抗体陽性シェーグレン症候群の臨床的差異
○額 裕海
ポスター VEGFの著しい高値を認め治療に難渋したSLEに伴う蛋白漏出性胃腸症の1例
○高橋 芳徳
ポスター 成人Still病様症状を呈した腫瘍随伴症候群の2例
○和田 明梨
ポスター 巨細胞性動脈炎に対する既報の側頭動脈生検予測スコアの有用性検証
4/21の夜には懇親会が行われ、札幌医大などIgG4関連疾患の研究グループ、福井総合病院や城北病院など北陸地区におけるリウマチ診療拠点の先生方と交流を深めて参りました。4/22の夜は石川県立中央病院と2チームに分かれ、研修医の先生、当科の若い先生たちとともに横浜の中華街を堪能してまいりました。学会で学んだこと、人との交流を生かし、明日からの臨床と研究に生かすとともに、発表内容を100%論文として公表しますことを誓います。また、学生や研修医の先生もリウマチ学に興味がありましたら是非学会に参加ください。基本的な教育的なプログラムも多く用意されており、大変勉強になると思います。発表もすればさらに勉強になります。是非「参加したい!」と声をかけてくれることを待っています。
編集部 F