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第89回 日本内分泌学会学術総会(京都)に参加して

2016.06.04 | 学会・研究会 |

第89回 日本内分泌学会学術総会(京都)に参加して

2016年4月21日から23日まで国立京都国際会館で開催された第89回 日本内分泌学会学術総会に参加しました。
私たち内分泌・糖尿病研究室では内分泌学に興味を持っている医学生(医学部6年生)とともに参加することが恒例となっており、今年も2名の医学生が立派に症例報告を行ってくれました。

6年生の感想です。

学生実習の一環として、第89回日本内分泌学会に参加させていただきました。
自分にとっては初めての学会で堅苦しい所で肩身のせまい思いをするのではないかと不安で一杯でしたが、武田仁勇先生をはじめ多くの先生方に沢山のご指導をしていただき、症例についてプレゼンをすることができました。
また、発表の準備をしていく中で、患者さんの病態について深く知ることができたように思います。
恥ずかしながら今まで国家試験、学校のテストに向けて、暗記ということばかりをしておりました。しかし、今回一人の患者さんについて内分泌学的考察することができ、自学自習だけでは学ぶことのできない、内科的にトータルでみるという視点についても学ばせていただきました。
学会当日は様々な内分泌疾患についてたくさんの講演をきく機会がありました。そこでは教科書で習った疾患についてさらに深く、検査、病理、疫学、治療について全国の先生方が活発にディスカッションされておられたことが印象に残っております。1つ1つの症例報告の積み重ねが病態の解明、さらには新しい治療にもつながっていくということを学びました。
2週間という短い期間でしたが、貴重な学会発表の機会をいただきまして、丁寧にご指導いただきまして、誠にありがとうございました 。医師になっていつかまた学会発表ができるよう、日々努力して参りたいと思います。

金沢大学医薬保健学域医学類6年
上田 祐希

金沢大学医薬保健学域医学類6年 石坂真菜

私は、クリニカルクラークシップで臓器機能制御学教室を選択し、日本内分泌学会学術総会で発表するという貴重な機会をいただきました。今まで学会で発表は疎か参加すらしたことがなかったので、上手く発表できるか不安でした。しかし、準備期間では疾患の勉強に加え、プレゼンテーションの基本やわかりやすい発表のコツを一から身につけることができ、自分にとって将来にも役立つ良い経験となりました。
また、会場では自分の興味のある分野の発表を自由に聞くことができ、内分泌疾患の知識を深めることができた充実した3日間でした。今回の実習で学んだ数多くのことを、これからの生活で存分に役立てていきたいと思います。ありがとうございました。

金沢大学医薬保健学域医学類6年
石坂真菜

さて、当研究室からも大学内外から多くの発表がありました。

発表者

武田仁勇

○武田仁勇
シンポジウム3 ステロイド合成酵素遺伝子のエピジェネティクス


内分泌糖尿病研究室チーフ 米田 隆 Takashi Yoneda, M.D., Ph.D.

○米田隆
一般演題11 片側性アルドステロン症の術後再発頻度


米谷充弘

○米谷充弘
ポスター27 一般住民検診における原発性アルドステロン症の頻度に関する調査研究


○橋本篤
ポスター25 アンジオテンシンⅡ依存性原発性アルドステロン症の臨床像(第2報)

○武田仁裕
一般演題4 内臓脂肪における細胞内グルココルチコイドモジュレーター, 11β-HSD1のエピジェネシスポスター23 急性刺激及び慢性刺激によるアルドステロン合成酵素遺伝子CYP11B2のメチル化への影響

若林祐介

○若林祐介
ポスター63 副腎静脈血のコルチゾールが異常高値を示した原発性アルドステロン症の1例


東谷拓弥

○東谷拓弥
ポスター62 副腎癌との鑑別が困難であった後腹膜脱分化型脂肪肉腫の1例


○加畑映理子(研修医)
ポスター63 副腎性高血圧と血圧変動の異常

○石坂真菜(金沢大学医学部6年生)
ポスター40 重症の心不全を伴った先端巨大症の一例

○上田祐希(金沢大学医学部6年生)
一般演題21 多発転移を有する胸腺原発のカルチノイド腫瘍による異所性ACTH産生腫瘍の1例

金沢の地より内分泌・代謝学の新たな知見が発信できるように、基礎研究に臨床研究に邁進しておりますが、学会参加を通じて改めて身が引き締まった思いとなりました。

浅ノ川総合病院 内科 武田仁裕

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