気合いと根性のこもった論文が採択されました
1.今野哲雄助教の労作です。
革新予防医学教育センター助教(循環器内科)の今野哲雄先生は、肥大型心筋症例においてMRI法で確認した心筋の線維化と心電図QRS波形を対比し、線維化の進展がQRS波における「ギザギザ」(fragmentation)として反映されることを示しています。今野先生も留学から帰国以来着々と業績を積み重ねています。
Konno T, Hayashi K, Fujino N, Oka R, Nomura A, Nagata Y, Hodatsu A, Sakata K, Furusho H, Takamura M, Nakamura H, Kawashiri MA, Yamagishi M.
Electrocardiographic QRS Fragmentation as a Marker for Myocardial Fibrosis in Hypertrophic Cardiomyopathy.
J Cardiovasc Electrophysiol. 2015 Jun 22.
2.林研至先生はコツコツと業績を伸ばしています。
当科の林研至先生(検査部)は不整脈のチャンネル解析の分野で国際的な業績を挙げてきており、最近もCirc Electro and Arrhythmiasに原著論文が採択されました。従来の既知遺伝子異常から探索、そしてお得意の機能解析を長年かけて行ってきた労作です。今回は孤発性心房細動における原因関連遺伝子の探索をおこなったもので、幅広い研究領域の方々の協力を得ています。論文投稿後も粘り強く、追試、討論を行い、今回の採択にこぎつけました。追加データを含めますと50枚以上とななり、当教室の教室訓の一つである「気合いと根性」のこもった論文となりました。
Hayashi K, Konno T, Tada H, Tani S, Liu L, Fujino N, Nohara A, Hodatsu A, Tsuda T, Tanaka Y, Kawashiri MA, Ino H, Makita N, Yamagishi M.Functional Characterization of Rare Variants Implicated in Susceptibility to Lone Atrial Fibrillation
Circulation: Arrhythmia and Electrophysiology 2015 Oct;8(5):1095-104.