当教室循環器内科教授山岸正和先生の論文が、アメリカ心臓協会(AHA)・アメリカ心臓学会(ACC)合同で作成されました「不安定狭心症/非ST上昇心筋梗塞患者の管理に関するガイドライン」(原著および邦訳)に引用されています。
アメリカ心臓協会では、日本循環器学会と同様に、循環器診療ガイドラインを定期的に刊行しています。その中で、欧米では勿論のこと、我が国でも発症が急激に増加しつつあります、不安定狭心症/非ST上昇心筋梗塞患者の管理に関するガイドライン2007の邦訳がこのほど刊行されました(2008年12月)。このガイドラインの中での引用文献は 400編近くにのぼりますが、我が国の研究者の手によります研究の引用は僅か8編に留まっています。このように欧米での成績を中心として作成されたガイドラインに金沢大学循環器内科山岸正和教授の原著論文が引用され、診断・治療の指針として注目されています。このような形で世界の循環器臨床に貢献できたことは、循環器内科を標榜します私たちにとりましても、大変な励みとなります。