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ヨーロッパ高血圧学会に参加して

2007.07.01 | 学会・研究会 |

ヨーロッパ高血圧学会に参加して

2007年6月16日から20日にかけて、イタリア ミラノで開催された第17回ヨーロッパ高血圧学会(ⅩⅤⅡ EUOPEAN MEETING ON HYPERTENSION)に参加しました。6月14日から16日に東京で行われた日本内分泌学会学術集会に引き続いての学会参加であり、1週間院内に不在となり、同研究室の武田准教授をはじめ八木先生を中心とした再生医療研究室の先生方の御厚意の上で参加できたことを深く感謝しております。

今回の学会参加は、私にとって初の海外旅行、初の国際学会参加と初めて尽くしであり、出発直前には不安になることだろうと予想しておりました。案の定、いざ出発直前になってみると日々の忙しすぎる臨床と東京・ミラノと学会の準備に追われ、勢いそのままにイタリアのマルペンサ空港行きの便に飛び乗ることとなりました。12時間のフライトは、全く苦にならず、まだ見ぬイタリアに一人興奮していました。

ミラノ中央駅周辺のホテルを予約しておりましたが、駅周辺は非常に治安が悪く、目の前で9歳くらいのイタリア少年が観光客のショルダーバックに手をかけるところを目撃し、衝撃を受けました。我々はこのような被害に遭わず、学会会場であるミラノコンベンションセンターに到着しポスターセッションに参加しました。ヨーロッパ高血圧学会のポスターセッションは食事をしながら行い、発表者も質問者も赤白のワインを片手に談笑するようにおこなわれました。また、学会参加者の服装は日本の学会と違い、スーツ着用する方は少なく、柄シャツ・ポロシャツにジャケットを羽織るのみの方が多く学会の雰囲気も開けた印象を受けました。ポスター発表後、赤ワインを片手に米田先生に解説していただいたり、拙い英語で質問したりして今後の臨床研究、基礎研究の参考となりました。

ヨーロッパ高血圧学会に参加して

国際学会と聞き、非常に敷居の高いものと想像しておりましたが、普段から研究室内で武田准教授と米田先生が相談している内容とそれほど大差がないこと、また私が以前から考えていたことが発表されており、自分の考えがそれほど間違ったものではないことを実感しました。学会終了後も地下鉄に乗りながら、パスタを食べながら、治安の悪い通りを歩きながら、米田先生と二人で興奮して今後の研究テーマを考想している時間は、4月からの忙しい大学病院の臨床の中で最も充実した時間であったと思います。

6月18日からは、学会終了後にミラノ観光を楽しみました。イタリアゴシック建築を代表するドォーモの大聖堂(写真)やスフォルツェスコ城を見学したり、自分用のお土産にパスタ製造機を購入したりとだいぶ
楽しんできました。ちなみに困難が予想された会話コミュニケーションに関しては、観光レベルの英会話・イタリア語は、パスタ製造機購入時には、店員にいちゃもんをつけられるほどで、(海外慣れしている米田先生のおかげが大きいのですが…)何とかなるものだと思いました。 初めての海外、国際学会ではありましたが、今回の経験で非常に自信を持つことができました。今後も積極的に国際学会に参加し、海外留学へのチャンスを掴みたいと思います。これからも我々、内分泌高血圧研究室は忙しくなります。日々の臨床に世界を驚かせる野心を持って、武田准教授、米田先生とともに勢いのまま突っ走っていこうと思います。

内分泌高血圧研究室 唐島 成宙

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