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International Fellowship Program (IFP) 2016 第5回目 in ベルリン

2016.06.20 | 研究 |

2016年6月3日(金)〜6月5日(日)まで、前回に引き続きベルリンでのIFPに参加して来たので簡単に報告させて頂きます。

前回のNYでの研修はこちら

 

 1今回の開催地であるベルリンは人口が350万人の大都市で、欧州ではロンドンに次いて2番目に多い都市です。しかし、川や水路が至る所に走っており、緑が非常に多く、人口が350万人という大都市とは思えない程落ち着いた雰囲気の街でした。

 

 

 

 

J.Brugadaのサイン
J.Brugadaのサイン

 今回は日本からは2名しか参加者がおらず、ヨーロッパ開催ということでほとんどの参加者が欧州から来ておりました。参加者はだいたい50名程度でした。初日にBrugada三兄弟の一人であるJosep. Brugada先生による心電図の講義があったのですが、心電図1枚を提示して、参加者の一人が英語でプレゼンテーションをするという形式のものでした。今回非常に名誉なことなのですが、Brugada先生に指名を受け、50人の前でプレゼンテーションをする機会を頂きました。途中までは問題なかったのですが、英語を聞き逃し、癖で”Yes”と言ってしまったところ、”Oh, you are yes man !! Yes means that you don`t know anything. OK?”と言われてしまいました。実際、日本人は具体的に反論したり、意見を言ったりする機会が少ない事、英語力の問題からYesと言ってしまいがちですが、それ以降の議論に繋がらないためこのような態度は避けるべきだと痛感させられました。間違える事よりも意見を言わない事の方が評価を下げるそうです。3日間みっちり講義を聞き、クタクタになりましたが、心電図や心内心電図の細かな見方をしっかり学ぶ事ができ、非常にためになりました。

 

別荘の前での一枚
別荘の前での一枚

 IFPには必ず懇親会が付いているのですが、今回の懇親会は特に特別なものでした。初日にはBIOTRONIKのオーナーの所有するテニスコート付きの別荘に招かれ、二日目の懇親会では水上のレストランで夕日を見ながらのディナーを頂きました。特に二日目は日本人が僕だけだったので、最初はやや緊張しましたが、お酒の力は素晴らしく、途中からは誰とでも楽しく話をすることができました。今回はフランスのボルドーのFellowと非常に深い話をすることがき、北方領土問題、東シナ海の領土問題、Islamic State、第二次世界大戦、ベルリンの壁についてなど多種多様な話題を共有できました。また、シンガポールのFellowとは消費税、健康保険、学校教育等について意見交換をし、普段あまり考えもしない話題だったので、非常に興味深かったです。

 

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二日目に行った水上レストラン
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ベルリンの壁

 ベルリンは自然豊かで美しく、人々は優しく、英語も通じるので観光にはうってつけの場所だと思います。食事に関しては残念ながら地ビールを飲んだぐらいで、Local foodを楽しむ時間がありませんでしたが、大きなハズレはありませんでした。

 

 

 

 

 今回でIFPは最後となりましたが、授業以外にも学んだ事は非常に多かったと思います。ここで培った人間関係がもしかしたら一番の財産かもしれません。今後留学等を考えている方、海外とのコネを作りたい方、ちょっと海外の雰囲気に触れてみたい方?は是非このプログラムに応募してみてください。

 

 

 

 

循環器内科 田中仁啓

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