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山岸教授のJACC論文

2011.06.10 | Publications | 研究 |

当教室の山岸教授の論文がアメリカ心臓学会誌Journal of American College of Cardiologyの「State-of-The-Art Paper」に引用されています。

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Yamagishi, M., Terashima, M., Awano, K., Yasumura, JACC3Y., Miyatake, K.
Morphology of vulnerable coronary plaque: Insights from follow-up of patients examined by intravascular ultrasound before an acute coronary syndrome. J Am Coll Cardiol 2000;35 :106-111. (被引用回数317回) icon_doi

本論文は血管内超音波法を用いて冠動脈動脈硬化粥腫を観察し、不安定粥腫の同定を可能にした論文です。

アメリカ心臓学会誌、Journal of American College of Cardiology (JACC)では、毎号「Sate-of-The-Art Paper」の特集総説が掲載されています。2011年5月のJACC 2011;57:196-79では、冠動脈不安定粥種のイメージングをテーマに「Sate-of-The-Art Paper」の引用による解説がなされました。

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冠動脈不安定粥種の診断は本症の予後が不良であることから、10年近くに渡っての主要研究テーマとなっています。診断に関しては、冠動脈内超音波、内視鏡、冠動脈CT、MRI、アイソトープ法など、数々の診断法によるアプローチが試みられています。その先駆けともいえます、冠動脈内超音波法を用いての診断に関しては、当教室の山岸教授が我が国おける先駆的役割を果たしてきました。今回は、形態と予後の関係からその特徴を記載した論文(JACC 2000;35:106、文献番号27)が引用されています。

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その引用内容からも、本論文がこの分野に残したインパクトが窺えます。実際、論文の引用回数は実に214回を数えています(Scopusによる)。この種の臨床論文としては引用回数が目立って多いといえるでしょう。

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このような臨床論文が年余に渡って頻回に引用されることは、教室にとっても大変名誉なことであり、若手臨床研究者の励みになります。ちなみに、今回の総説では全部で168編の学術論文が引用されていますが、日本人の執筆(国内、国外での研究を含む)は28編でした。これからも、被引用回数の多い論文を目指して研究活動を続けて参ります。
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